突然ですが、
先週水曜日あたりから腸に炎症が起きていたので、
食事を摂るたびに腹痛という日々を送っています^^;
それはさておきTwitterでは報告しましたが、
先日小説を1冊読了しましたので感想文UPです。
ディストピア小説・ファンタジー小説と読んできて、
今回はミステリー小説を堪能してまいりましたよ!
伽古屋圭市さんの小説、
『からくり探偵・百栗柿三郎』です。
た だ い ま ミ ス テ リ ー (●´ω`●)
ブログ開始からは読んでいなかったので
公表する機会がないままきましたけれど
私じつは結構なミステリー廃人です(笑)
放っておくとミステリー小説しか読まないので、
定期的に他ジャンルを読むようにしてるくらい。
その他ジャンル期間も一応3冊やったのでね、
意気揚々とミステリー小説に戻ってきましたよ。
・タイトル
・表紙のイラスト
・“大正モダン”というフレーズ
先日川越に行ったのですが、
明らかに川越に影響されたチョイス(笑)。
それでは各話についてふりかえりましょう。
人造人間の殺意:
大正時代の探偵モノとして書かれているので、
まずは読者が世界観に馴染めるようにかしら、
ここはシンプルなおはなしだった印象ですね。
「ホムンクルス」というアイテムのインパクトを
上手に逆手にとって調理したトリックでしたね。
あるべき死体:
個人的には収録話の中で一番に好きなおはなし。
時代背景を踏まえて読むと結構考えさせられます。
この時代の人々だから成立する事件と動機だなぁ。
作中に散らばっている手がかりもわかりやすいため
自力で推理して終盤で全容が見えてくるのも楽しい。
揺れる陽炎:
具体的に何がどう似ているわけではないんですが、
読んでいて「TRICK」を思いだすのはなぜなのか(笑)。
幻術…マジックを扱ったおはなしだったからだろうな。
個人的見解なのでぜひ読んで判断してほしいですが、
211頁3行目が本書最大の萌えにして最大の伏線。
惨劇に消えた少女:
ミステリー小説において読者を騙すのは大前提です。
そこにプラス〈助手〉まで騙して行動するのが柿三郎。
柿三郎が探偵になった経緯が若干苦しいんですが、
丁寧でありながらじつに鮮やかな解決までの推理と
各話でチラついてた伏線の回収のきれいさに免じて
「お玉さん」に関する一連のことは良しとしよう(意味深)。
各話あまり釈然としない感想でごめんなさいorz
我ながらこれまでの感想文で一番ひどいですね。
今回は各話の感想よりも、
作品全体を通して思うことがありました。
殺害現場、殺害方法、被害者の行方、依頼人の正体。
ミステリー小説の題材としてはありふれたものでも、
そこに「時代」というフィルターが1枚かかっただけで
現代モノとは違ったワクワクがあるのは不思議です。
視点の切り替え、というのは、おもしろいものですね。
それと同時に思うこと。
「時代」が変わっても、
犯罪・動機・人の感情は現代のそれと変わらない。
人はいつの時代も罪を犯してしまう動物…か、ふむ。
体調悪いせいかな、
今回の感想文ものすごくヘタクソ(笑)。
最後に思いつきを1つ言わせてください。
作者の「伽古屋圭一」というペンネーム。
古い家屋で展開される御伽噺
この小説を書くべくしてつけたペンネームに見えますが、
確実に私の勘違いだと思います(°∀°)