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小学生のときに好きなコがいました。

 

小学5年生のときから恋をしていて、
中学時代の3年間は同じクラスでした。

 

入学から(たぶん)まもなく彼に彼女ができたことを知り、
同じ教室で複雑な3年間を過ごした青春時代(遠い目)。

 

中学3年生のときに、
私のことを好きな人がいると友人から噂を聞きました。
私が好きだった彼といつも一緒にいた人でした。

 

噂の信憑性は未だ定かではありませんが、
少女漫画の設定みたいな関係性でしたね。

 

事実は小説より奇なり。
何がどこでつながっているかわかりません。

 

 

 

昨日のおはなしですが、
新藤卓広さんの『秘密結社にご注意を』を読了しました。

 

表紙には、
青・桃・黄・黒を基調とした男女4人組の姿。
なにこのあふれる○○戦隊××ジャー感ワクワクする。

 

タイトルのとおりある〈秘密結社〉のおはなし。
この秘密結社、やることは、本人たちすら「?」なことばかり。

 

・晴れた日に傘をさして歩け
・十時から二時までウォーキングせよ
・ビル4階と5階を徹底的に清掃せよ
・ゲーセンで新作ゲームをプレイせよ

 

そんな「?」なことばかりやっているほうも、

 

・ストーカー容疑で会社をクビになった引きこもり
・思ったことを言わずにはいられない圧倒的美人
・余計なことしか話さない面倒クサい軽薄おやじ
・欧米人のように彫りの深い無表情クールイケメン

 

心配すぎるメンバー編成(絶望)

 

一方そんな彼らの水面下で同時進行している
誘拐事件にピッキング騒動にヤクザたちの影。

 

一見、「舞台」「登場人物」「ストーリー」すべてがバラバラで
結末がどう落ちつくのか皆目見当もつかないおはなしですが。

 

今ここで挙げたすべての項目が
最後はなにひとつ無駄がなく1つの結末につながります。

 

秘密結社がおこなうすべての任務。
秘密結社に集まったすべての人物。
作中に登場するすべての人物(モブ)。
作中で進行していくすべての出来事。

 

なにもかもが巨大なパズルのピースです。
終盤の伏線回収のすさまじさは爽快です。

 

展開されるおはなしは闇社会的なものですが、
雰囲気は日曜の朝の特撮ヒーロー的な爽やかさ。
個人的にはこれはぜひ男性に読んでいただきたい!

 

本編には関係ないことですが、
面倒クサい軽薄おやじが言う余計なこと。
じつは結構良いこと言ってたりしますよ。

 

このミス大賞の優秀賞受賞作だそうだけど、
なにがすごいって作者が26だか27歳という事実(激震)。

 

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。