娘は父親に似るとよくいいますが、
私もおおよそは父親似の傾向です。
短気なところ。
酒に弱いけれど酒が好きなところ。
クイズ番組ですぐ知ったかしちゃうところ。
なお得はしていない模様(´∀`)笑
ちなみに読書傾向はまったく似ていません。
警察小説好きの父。
東野圭吾好きの兄。
ストーリー重視で雑食の私。
(母は読書をしません)
それぞれバラバラの読書傾向ですが、
たまに購入した本の話になったときに、
父「この本知ってる?」
兄「知らん」
私「え、持ってる」
父「(゚Д゚)」
私「言えば貸したのに(´・ω・`)」
兄「じゃあ○○は?」
父「知らねぇ」
私「読んだけど売った」
兄「(゚Д゚)」
私「言えば貸したのに(´・ω・`)」
このような場面が多々あります。
家族であることを実感します(しみじみ)
血は争えない。
今回はそんなおはなし。
バリー・ライガさん『さよなら、シリアルキラー』読了です。
かつて21世紀最悪といわれた連続殺人犯。
彼から殺人の“英才教育”を受けた息子・ジャズ。
父が授けたその知識は町で起きた殺人事件の前で
付随した凶器となるか、それとも、正義の刃に変わるのか。
一応「青春ミステリ」とありましたが、
あまり推理している印象がありませんでした(困惑)
どちらかというとサスペンスなのではなかろうか…?
帯には“全米を沸かせた”の文字。
Twitterでも結構評価されていました。
主人公の人間性で好みがわかれるように思います。
ジャズは高校3年生の設定ですが、
年齢のわりに言動があまりにも子供っぽすぎる。
勢いでついやってしまう失言やミスが多々あります。
「誰かからバラを一輪もらったら嬉しいだろ」
(中略)
「じゃあ、次に誰かから一万本のバラをもらったら?」
「すごい数だよね。多すぎる」
「そう、多すぎる。
でもそれ以上に、一本一本のバラが特別じゃなくなる。
だろ? どれか一本を選んで“これはきらいだ”って言いにくくなる。で、
もう全部始末してしまいたくなる。もうどれも特別じゃないから」
随所にこうしたしっかり輪郭のある表現が出てくるだけに、
最後の数ページに至るまで延々とウジウジしている姿。
読んでいて途中で嫌になり投げだしたくなることもありました。
原作は3部作のシリーズだそうでこれが翻訳第1弾。
最後の最後で決意を固めたジャズの続編の成長に期待。
批判的に書きましたが、
生涯自身につきまとう親の血と葛藤するジャズの心情や
彼によりそう友人・恋人・大人(保安官)のあたたかな目は
読んでいてハッとさせられるものがあったのもまた事実。
ぼくはどうすればよかったんだ。
ジャズは男に訊きたかった。世間に訊きたかった。
父さんが眠っているあいだに殺せばよかったのか。
父さんを止める方法はそれしかなかったはずだ。
自分の父親を殺せって?
3部作の導入ゆえ少し長々としていますが、
時間をかけてじっくり読みながら考えたい1冊。