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突然ですがみなさんは最近、

 

(※)
・朝から晩までなんとなくだらだら寝てしまう
・空腹でもないのにつねになにか食べてしまう
・身だしなみを気にするのが億劫で適当になった
・SNS等を見てもネガティブな文字ばかりに目がいく

 

このような心身の変化を感じませんか?

 

身に覚えがある方。
俗にいう“5月病”ですよそれは。

 

のびのび羽を伸ばしたGWもあっというまに終わり、
なかなか日常生活へ気持ちをシフトできないという
あなたのために今月はこんな5冊を持ってきました。

 

名づけて、
平日をがんばるための栄養本特集!(拍手)

 

これからしばらくは祝日のない過酷な月。
授業や仕事をひたむきにこなす主人公たちから
元気をもらって一緒にこの時期を乗り切りましょう!

 

(※)
5月病の症状については下記URLを参考にしました。
「五月病女子にありがちな症状4パターンと対処法」
http://www.excite.co.jp/News/laurier/howto/E1430965604385.html

 

 

大っ嫌いな職場だけどがんばる!


 

進学や就職などの理由で、
春から新しい環境に身を投じた方もいらっしゃるでしょう。
新年度から1ヶ月、まだまだ、不安のある方もいるのでは?

 

ここにも、
大っ嫌いな場所でアルバイトをすることになった子が1人。

 

坂木司氏『シンデレラ・ティース』は、
歯医者が舞台の珍しい日常系ミステリーのおはなし。

 

主人公のサキは大の歯医者嫌いなのですが、
母の計略によりよりによってその歯医者で
受付のアルバイトをすることになってしまいます。

 

歯医者は怖いと思う気持ち。
歯医者は怖いと思われる気持ち。

 

子供の頃トラウマを植えつけられたその場所で、
サキは虫歯と“秘密”を抱える患者さんたちや
自身の歯医者への恐怖心を癒すことができるのか。

 

嫌い、怖い、と思いつつもなんだかんだ逃げずに
受付の仕事をがんばるサキが健気でかわいいです。
ぜひ彼女のがんばりから元気をもらってください。

 

 

 

 

苦手な科目だけどがんばる!


 

子供は勉強が仕事。
わかってはいるけれど勉強って面倒クサいし、
将来本当に役に立つのかもわからないから嫌。
学校だって仕事と同じぐらいしんどいものです。

 

彼女は特に数学が嫌いでした。
GW明けの月曜日、彼が、やってくるまでは。

 

向井湘吾氏『お任せ!数学屋さん』は、
どんな悩みでも数学の力で解決する青春数学小説。

 

数学が苦手な体育会系女子・遥が、
転校生の天才数学少年・宙(そら)がはじめた
「数学屋」なる謎のお店を手伝うために苦手な
数学と、そして、宙とむきあっていくおはなし。

 

さすが体育会系女子と言うべきか、
苦手な数学にも変わり者の宙とも真正面からむきあって
少しずつでも自分なりに理解していこうとする遥の姿は
爽やかでとってもいい子でとっても好感が持てるんです。

 

教科書を飛びだして
数式や論理がきちんと生活に結びついて描かれているので、
学校の勉強は決して将来無駄にならないと実感できますよ。

 

Mugitterに感想記事がありますので気になった方はこちらもどうぞ:
http://13.114.91.99/2015/05/07/omakase-suugakuyasan/

 

 

 

 

就職先が秘密結社だったけどがんばる!


 

小説読んでいるときまで仕事なんて嫌だ。
大人だって本当は真面目な顔して想像してる。
最高に格好良いヒーロー(俺)が活躍する姿を。

 

だけどあまりに非現実的なのは子供っぽい。
あくまで現実的に格好良いヒーローでありたい。

 

そんな夢見る大人たちには、
新藤卓広氏の『秘密結社にご注意を』がオススメ!
深夜放送の日曜戦隊モノみたいな雰囲気のおはなし。

 

主人公・青野が就職することになった会社は、
ウォーキングをしたり…人間観察をしたり…?
晴れの日に傘をさして歩いたりする…会社…?
しかもこの会社じつは“秘密結社”だって…!?

 

一見意味のなさそうな仕事(?)だし、
秘密結社というのも現実的でないように見えますが、
絡んでくるのは誘拐、ストーカー、窃盗、そして…。
ふざけているようでじつはこのどれにも無駄がない。

 

無駄な仕事なんてないし、
無駄な自分なんていない。

 

最後の最後はとっても爽やかです。

 

Mugitterに感想記事がありますので気になった方はこちらもどうぞ:
http://13.114.91.99/2015/03/02/himitukessyanigotyuuiwo/

 

 

 

 

オタクだけどだから仕事がんばる!


 

自分は一体なんのために働いているんだ。
急に考えてしまうときってありませんか?

 

そんなときに、
肩の力を抜いて空っぽの頭でこれを読む。
泉ハナ氏『外資系オタク秘書 ハセガワノブコの華麗なる日常』

 

アメリカの名門大学卒にして外資系銀行秘書。
ただし中身はもう筋金入りの徹底したオタク。
セレブもイケメンも恋愛も結婚もまるで興味ナシ。
なのに(ゆえに?)トラブル&バトルが絶えない。

 

主人公のノブコは経歴も性格もわかりやすく、
文章も物語も小気味よい軽さでわかりやすい。

 

だからこそ、
ふいに飛びだす言葉にハッとなったりするんです。

 

好きなことのために生きる。
好きなことのために生きるために、働く。

 

働くことの意味を見失わないためにぜひ。

 

Mugitterに感想記事がありますので気になった方はこちらもどうぞ:
http://13.114.91.99/2015/07/15/hasegawanobuko/

 

 

 

 

9時には帰れないけどがんばる!


 

番外編として漫画から1冊紹介します。

 

女には仕事よりも面倒なことがたくさんある。
残業中、帰りがどんどん遅くなるけど愚痴らせて…!

 

20代後半。
女子力?なにそれ美味しいの?(^q^)
女がわからない男性も女がわからない女性も、
青色イリコ氏『9時にはおうちに帰りたい』
これで悲しい女の生態をちょっと見てみよう。

 

・20代後半はファッション迷子
・徹夜なんて無理
・イスがないライブはもう3~4年行ってない

 

な に そ れ わ か る (´↑ω↑`)
わかってしまうことがよけいにつらい。

 

野呂さんと矢部さんと傷を舐め合いながら←
淑女のみなさん明日も身体に鞭打ってがんばりましょ☆

 

 

 

 

明日も一緒にがんばりましょう


 

以上、
平日をがんばるための栄養本5冊でした。
気になる本は見つかりましたでしょうか?

 

心の栄養を補給することはもちろんですが、
身体の栄養を補給することも当然大切です。

 

読書をするのに喫茶店まで歩いてみたり。
読書の合間に背伸びやストレッチしたり。

 

元気がでてきたら、
美味しいごはんをたくさん食べて
あたたかいお風呂で身体を温めて
たっぷり睡眠をとることも忘れずに。

 

うん、明日も本を読んでがんばろうっと。

Ranking
Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。