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こんばんは ヘ(゚∀゚*)ノ

 

今日は本のおはなし。

 

坂木司さんの小説『肉小説集』を
やっと読了しました(1週間ぐらいかかった?)

 

タイトルを見てのとおり、
肉(豚肉)を扱った短編集でございます。

 

坂木さんといえば、
『青空の卵』でデビューして以来
“日常ミステリー”を多く書かれていますね。
『シンデレラ・ティース』大好きです(*´σー`)

 

こちらは趣向を変えて(?)
ミステリ要素のない“日常”小説なのですが。

 

部位(パーツ)も人生も、味わいはそれぞれ違うのです。

 

帯の文句を見て納得しました。
それぞれのおはなしが確かに味バラバラだww

 

1話目から順にふりかえりましょう(^-^)/

 

 

 

武闘派の爪先:
豚足って珍味じゃないですか、
それを見事に体現しているというか( ´ー`)
読後ふりかえってみてもこれだけ異様に目立つ。
『短劇』を彷彿とさせる坂木節は確かにありました。
ありましたが、ここでは、それはこのおはなしだけ。
いや待てよ…あえてその「珍味」感を狙ったのか?
感想、は、むしろ私が聞きたいので誰か読んで教えて←

 

 

 

アメリカ人の王様:

悪質な飯テロです(褒め言葉)
一見否定的に描写しているようでいて、
読者を確実に空腹にする…恐ろしい子!
食は人生において欠くことのできないもの。
それは「人」とつきあうこともまた同じですよね。
食事を通して主人公の心情「( )」が変わるその描写は、
そんなことをしみじみ思わせてくれます…でも、でもね。
飯テロに屈して翌日の晩飯しゃぶしゃぶになったよ坂木さん←

 

 

 

君の好きなバラ:
食べものには“食べ頃”や“旬”があるように、
小説にもまたそれは存在すると思うのです。
たとえばここでの主人公は中高生(だろう)。
中高生を経験してきた私には当然彼の気持ちがわかる。
当時これを読んでいればあるいはもっと共感したのかな。
けれど私も今では20代、そうすると、違うものも見えてくる。
おはなしの中から垣間見える、あれは、「家族」の気持ち。
読む「そのとき」で思うことは変わってくるんじゃないかな。
「親」と「子供」の中間のようなこのときに読めてよかった。

 

 

 

肩の荷(+9):
母と子のおはなしを読んだあとは、
世の働くパパたちの番です!(`・ω・´)
今年アラサーの仲間入りする私にはわかる。
パパたちに忍びよる 「 加 齢 」 の 恐 怖 ←
そして歳を重ねるごとに実感するのが「若者」との接し方。
私も、もう最近は制服着た子たち見るだけで、怖いですww
だけどこのおはなし読んだらきっと思うことがあるはずです。

 

そういうおまえの背中を、あいつらは見てきたんだよ

 

胸にきました、歳を重ねるごとにこの言葉は、くる気がする。

 

 

 

魚のヒレ:
とてもとても「大学生らしい」おはなしだと思いますww
本能のままに動いてる感も中身のない話もThe大学生。
三大欲求というように、食欲・性欲・睡眠欲は生命の源。
そう、こんなときでも、「食」はよりそってくるんだねww
だから私は最後の「ぐわっ」は純粋に眠気だと思うんだ←
本人は「R指定」って言っているけれどね、あれ、どういう意味なんだ。

 

 

 

ほんの一部:
坂木さんの意図はわからない。
だから違っていたらごめんなさい。
だけどどうあがいても私には彼(主人公)が
犯 罪 者 予 備 軍 に し か 見 え な い。
もはやハム(肉)を食べるとか完全に「それ」的な意m(略)
傷口を舐めるって発想がなんというかツボです、ふふww
一緒に絆創膏買いに行くとか他に方法はあったはずだ!
血の味=生ハムの味に変換するあたりもまた犯罪者スキル高い。
まさかこの一件が彼が犯罪者になる要因の「ほんの一部」に…?
ならないことを、ね、ええと、まぁその、祈りたいですよね!(震え声)

 

 

 

要領を得ない感想となってしまいましたが(;´ω`)

 

高校生の頃から好きな作家なので、
興味を持っていただけたらうれしいです。
オススメは「アメリカ人の王様」と「肩の荷(+9)」かな!

 

長々書いてしまいましたがこれにて。

 

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。