動物
  • 黒猫は探偵の象徴 -『黒猫シャーロック ~緋色の肉球~』感想

    和泉弐式『黒猫シャーロック ~緋色の肉球~』を読了。前回の記事にも書いたとおり先日の旅行用にと『サヨナラ、おかえり。』と一緒に購入した1冊です。猫島に行く予定だったので猫の小説を、と手にとったものの、結局フェリーの都合で猫島には行けず活字の猫を堪能するだけになってしまったけれどシャーロックがイケメンでアイリーンが美しかったから許した。 黒猫...
  • 愛をもっとシンプルに -『通い猫アルフィーとジョージ』感想

    レイチェル・ウェルズ『通い猫アルフィーとジョージ』(西村和美/訳)を読了。前作・前々作と感想記事をハーパーコリンズ・ジャパンの営業部の方にtwitterで取りあげていただき、拙筆が知らないうちにNAVERまとめにも使われていたこともあるシリーズ。今作もグッとくる名言だらけでキャットなのにドッグイヤーがとまらなかったので犬派の人にもどちらでもない人にもおすすめです。猫...
  • 『さよならの神様』(鈴森丹子 著)

    鈴森丹子『さよならの神様』を読了。また新しい神様が登場するのかしらとチラと期待もしたのですが、タヌキとビーバーとエゾリスの3匹で通常営業でした。これまでの主人公たちの関係性が1つにまとまったのでタイトルよろしくシリーズに「さよなら」の影を感じて寂しくなるけれど、作品そのものは今ある縁と暮らしを大切にしつつ未来に希望の光を見るような元気になれるおはなしで相変わらずの良...
  • 『旅猫リポート』(有川浩 著)

    有川浩さんの『旅猫リポート』を読了。 母から「おもしろかった」と勧められた本です。 有川浩さんの作品は、 過去に『3匹のおっさん』『ヒア・カムズ・ザ・サン』を 読んでピンとこなかったんですけどこれは案外読めました。 母娘共通の感想ですが、 エピローグは蛇足だったかなぁと残念な気持ち。 ...
  • 『おかえりの神様』(鈴森丹子 著)

    たぬきがゲン担ぎになっているのをご存知ですか? 以前立ちよった神社で知ったことなのですが、 「たぬき」という言葉は「他を抜く」ということで 向上心や商売繁盛のゲン担ぎになっているそうです。 となると、 気になるのは相方(?)のきつねですが 調べてみるときつねにもゲン担ぎがありました。 「きつね」と「きっとね」をかけているみたいで...
  • 『ただいまの神様』(鈴森丹子 著)

    このあいだ、 久々にクレーンゲームで遊んできました。 みなさんはクレーンゲームは得意ですか? 私は可もなく不可もなくといったところです。 獲れる獲れないに関わらずゲームとして純粋に好き。 そのときは かわいいねこのぬいぐるみを狙っていたのですが、 これが700円ほど使ってもどうも獲れそうになくて。 悪あがきみたいに...
  • 『通い猫アルフィーのはつ恋』(レイチェル・ウェルズ 著 / 中西和美 訳)

    猫の語源は「寝る子=寝子」という説は有名ですが、猫の名前の定番“タマ”の語源はご存知でしょうか?じつは“タマ”の語源として、 ・招き猫のモデルになった猫の名前 ・丸をあらわす(あるいは「宝玉」の)「玉」から ・霊的な存在として「魂」「霊」の字をとった というような説があるとされているそうです。 ※参考 猫という名前の語...
  • 『通い猫アルフィーの奇跡』(レイチェル・ウェルズ 著 / 中西和美 訳)

    世は空前の猫ブーム。猫による経済効果「ネコノミクス」は2兆円を超えるといわれ、その飼育数は犬を超え形勢逆転!というニュースも記憶に新しいです。無難な世間話の1つに犬派?猫派?という議論がありますが、ウチでは犬も猫も飼っているのでどちらか一方を支持するのは難しい。 猫を飼ったきっかけは、兄が猫派だったことと、近所に野良猫の保護団体の方が住んでいたことから...
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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。