- 石川宗生『半分世界』を読みました。あらすじを読んだとき「一瞬にして19329人となった」という部分があまりに謎すぎて真顔で「好き……」とつぶやいてしまったので素直に購入。絶対にありえない状況でいやに冷静すこぶる真面目という小説全体の雰囲気がユーモラスで、そして、読んでいるとき私の頭の中ではアリ(人間)がせっせと巣をつくっていました。は?説明します。 見ろ!人がアリ...
2019年2月4日
- 一條二郎『レプリカたちの夜』を読みました。突然ですが、私は子供の頃、父に足首をつかんでそのままブランコのように前後に揺らすかぐわんぐわんぶんまわしてもらうのがめちゃくちゃ楽しくて好きでした。公園にもそういうぶんまわし遊具あったけど今は撤去されちゃったなぁ。鳥かごみたいなやつ。どうしてそんな話になるかというとそういう小説だったからです。投げっぱなしジャーマン。話を聞いた知人からブログタイトル...
2018年10月2日
- 山白朝子『私の頭が正常であったなら』を読みました。奇妙系に仕立てたゴーストストーリーというほうがしっくりくるけど、作者は怪談専門誌出身だそうだし、ジャンルは「ホラー小説」のくくりでいいのかな。奇談というだけにとどまらず、結末の先に想いを馳せたり、登場人物たちの些細な言動にも考えさせられる粒ぞろいの作品ばかりで不思議な読み心地がクセになる1冊。超好き。 洗練...
2018年5月31日
- 昔から極度の人見知りだ。 小学生のときはみんなの前で音読や発表ができなかった。 きっと失敗して恥をかく、笑われる、と考えたら怖くて声が出なかった。 泣きだした私を飛ばして次の人へ。 「泣けば済むと思ってる」「なんでできないの?」 発表しなくても結局恥をかく。ますます人目を怖がるようになった。 なんでできないの? ...
2017年7月19日
- 小学生の頃に一度だけ、 幽霊…かもしれない存在と出会ったことがあります。 長袖を着ていたから季節は春か秋。 学校から帰る途中で空はまだ明るかった。 一人で下を向いて歩いていたはずが、 視界の右端にいつのまにか女性の脚が見えている。 細身でベージュのパンツに赤いハイヒールだったのを今も鮮明に覚えている。 最初、空目だと...
2017年5月17日
- 中学生のとき、 級友から〈納豆おじさん〉なる人物の話を聞きました。 なんでも、 彼はパックの納豆を携帯していて 下校時にあらわれては女子生徒に 納豆を投げつけてくるのだとか。 私は結局〈納豆おじさん〉を見ないまま 中学校を卒業してしまったのですけれど、 未だに〈納豆おじさん〉以上に変な人の 話なんて人生で聞いたことがありませ...
2016年4月28日
- 正直、古書は苦手です。 Book-offなどの古本もあまり買わないほうで、 図書館などで本を借りることにも消極的です。 潔癖症なんでしょうかね、 大学時代にレポートやらで年代モノの本を利用したときも 日焼けした紙やボロボロになった背を見て「うひゃー」と 触るのについためらってしまうことがよくありました(汗)。 古書に...
2016年1月20日
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