時代小説
  • 立てば芍薬 座れば牡丹 綻ぶ謎は百合の花 -『昭和少女探偵團』感想

    彩藤アザミ『昭和少女探偵團』を読みました。表紙に惹かれて手には取ったものの「歴史は興味ないんだよなぁ」と一瞬怖気づき、だけど自室の本棚を思いだしてみたら普通に伽古屋圭市『からくり探偵・百栗柿三郎』とか紅玉いづき『大正箱娘 見習い記者と謎解き姫』とかあったので、なんだ杞憂かとそのままレジへ持っていきました。結論から言うと買って大正解。思っていた以上におもしろかった! ...
  • 大切なものを守るために -『レオナルドの扉』感想

    真保裕一『レオナルドの扉』を読みました。歴史冒険小説…おお、今までさっぱり読んでこなかったまったくの新境地。我ながらよく読もうと思ったよなこれ。歴史とか苦手を通りこしてむしろ興味関心まったくなかった分野なのに。「好き」の反対は「嫌い」じゃなくて「無関心」なんだと前に兄が言っていたけれど、それを読もうとする気概。ショタの力ってすごい。あ、表紙のショタに惹かれて手にとったのバレちゃった...
  • 最高のラスト 一抹の不安 -『真実の魔術師』感想

    チャーリー・N・ホームバーグ『真実の魔術師』(原島文世 訳)を読みました。今年の1月から読んできた『紙の魔術師』『硝子の魔術師』の続編にして完結編!物語は前作から2年くらい年月が経っているけど、シオニーが相変わらず優秀ゆえに「自分1人でどうにかできる」と過信してどんどん墓穴を掘っていくので、まだまだ青いなぁと年長者はハラハラしながら見守っていました。若さがまぶしい。 ...
  • ガラスのように 強くて 脆くて -『硝子の魔術師』感想

    チャーリー・N・ホームバーグ『硝子の魔術師』(原島文世 訳)を読了。今年1月に読んだ『紙の魔術師』待望の続編です。次回作が3月刊行予定とのことだったのでちょうどいいタイミングで読もうと発売当初早々に購入しておいて大事にじっくり寝かせておいた1冊、さてその中身はというと、率直にいうとめちゃくちゃおもしろかったです。シリーズものって結局1作目が一番おもしろいってパターンになりがちだけど...
  • 紙が魅せてくれた美しき女傑譚 -『紙の魔術師』感想

    チャーリー・N・ホームバーグ『紙の魔術師』(原島文世 訳)を読了。表紙に惹かれて前情報なにもないままとりあえず購入しました。中盤なかなか没入できずちょくちょく流してしまったけれど、読後改めてふりかえってみると、なんだかんだおもしろかった。次の小説に行かずこのまますぐ本作再読でもいいなぁ。 『紙の魔術師』のここが魅力的! 魔術が高度な専門技術と...
  • 『からくり探偵・百栗柿三郎 櫻の中の記憶』

    このあいだ、 とっても美味しい納豆の食べかたを発見しました。 チキンラーメン+ごま+ごま油、これが美味しい! 用意するもの: ・納豆 ・ごはん ・チキンラーメン(1/2袋) ・ごま ・ごま油 ・長ネギ(お好みで) 分量は好みで適当に調節してください。 ①チキンラーメンを袋の中で砕く。 ②ボウルに...
  • 【再読】『からくり探偵・百栗柿三郎』(伽古屋圭市 著)

    私は前屈が苦手で、 高校生のとき体力測定で測った長座体前屈では たった3cmぽっちという記録を生んだのですが、 身体の硬さゆえに小学生のときすごい発見をしました。 聞いてくださいみなさん。 前屈をするときは、膝の裏の膨らみを揉むのです。 膝の裏に、 膨らんだところがあるでしょう? あそこをつまむようにフニフニを揉むのです。 ...
  • 『大正箱娘 怪人カシオペイヤ』(紅玉いづき 著)

    最近、新しい友達ができました。 名前は「かふんしょうのくすり」っていうんです。素敵でしょう? 頭痛や腹痛が日常茶飯事なので薬は友達なのですが、 加えて今年は本格的に花粉症デビューしてしまったので、 くしゃみを止めるための薬が常備薬に仲間入りしました。 目薬やハンドクリーム、 のどがガサガサになりやすいからマスクも必需品。 カバン...
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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。