• 人狼やTRPG好きな人、集合! -『プロパガンダゲーム』感想

    根本聡一郎『プロパガンダゲーム』を読了。以前から気になっていたものの、「就活サスペンス」という言葉がなんとなく壁になって手にとるまでに至らずいたのですが、「読んでみたら?」という人からの後押しでようやく手を出しました。普通におもしろかった。読む前から「こういう設定苦手~☆」とか言って遠ざける自分が私は心底嫌いです。 ゲーム部分のつくりこみはすごい ...

    2018年3月19日

  • 言葉の時間はもうおしまい -『僕には世界がふたつある』感想

    ニール・シャスタマン『僕には世界がふたつある』(金原瑞人 , 西田佳子 訳)を読了。一度書店で見かけたとき、幻想的な表紙に惹かれたものの、自分には抱えきれない作品なんじゃないか、相当な覚悟がなければ読めないんじゃないか、と不安になって買わずに帰ってしまったんだけど、たまたま趣味でアルビレオのサイトを見ていたとき作品群の中に本著表紙があったのをきっかけに読むことを決めました。結果、と...
  • mybest様で記事を書かせていただきました

    mybest様(https://my-best.com/)で記事を書かせていただきました。 タイトルは「小説好きブロガーがおすすめする泣ける小説14選」!過去の記事を吟味しながら世間的に「泣ける」のではなく自分が実際に「泣いた」小説を厳選して14冊紹介しました。物語のあらすじや私が泣いたポイントなどをまとめてあります。コンパクトでサクサク読めるのに情報ギュギュッとなので、小説...

    2018年3月9日

  • オムライスが食べたい日和 -『オムライス日和 BAR追分』感想

    伊吹有喜『オムライス日和 BAR追分』を読了。長いこと続編買う買う詐欺をしていましたがようやく実際に買ってくることができました。相変わらず肩の力を抜いて読めるボリューム。そして私のような絶望的コミュ障でもバーに行きたくなるBAR追分の雰囲気のよさ!加えて、今作はタイトルに「オムライス」とあるとおりごはんの描写が素晴らしく、今度の外食はぜひともカウンター席で食べたい、と思わせてくれる...
  • ガラスのように 強くて 脆くて -『硝子の魔術師』感想

    チャーリー・N・ホームバーグ『硝子の魔術師』(原島文世 訳)を読了。今年1月に読んだ『紙の魔術師』待望の続編です。次回作が3月刊行予定とのことだったのでちょうどいいタイミングで読もうと発売当初早々に購入しておいて大事にじっくり寝かせておいた1冊、さてその中身はというと、率直にいうとめちゃくちゃおもしろかったです。シリーズものって結局1作目が一番おもしろいってパターンになりがちだけど...
  • 花は小説ほどにものを言う -『カーテンコール!』を考察する-

    !ネタバレ注意! 本記事は加納朋子『カーテンコール!』を独自に解釈した考察記事です。ネタバレとなるワードを使用した箇所がございますので作品を既読されている方またはこれを承諾する方のみ読むことを推奨します。また、記載される考察はあくまで筆者個人の意見です。以上のことに同意していただける場合のみ記事をお読みください。 加納朋子『カーテンコール!』の表...

    2018年3月1日

  • あなたは素晴らしい -『カーテンコール!』感想

    加納朋子『カーテンコール!』を読了。表紙と帯裏に印字されたあらすじに惹かれて手にとり、そういえば大学時代に友人が好きな作家の1人として名前を挙げていたなぁとなつかしく思いながら購入した1冊ですが、もう、最高によかった!最後には涙ドボドボこぼしていました。生涯本棚に収めること決定。今はもう連絡をとることできなくなってしまったけど、彼女はこれ読んだのかなぁ。「最高だった!他の作品も読む...
  • ミステリー作家必見!明日から即使える完全犯罪のトリック

    完全犯罪(かんぜんはんざい)とは、犯行の手口が社会的に露見せずに犯人が捕まらない犯罪を指す。推理小説やテレビドラマなどにおいて、犯行の隠蔽や題材の一つとして用いられ、主に知的なトリックを用いたタイプと、現実的な確実性を重視したタイプに分類される。 ――Wikipedia「完全犯罪」より 先日道ばたにタンポポが咲いているのを見かけ、春の気配を感じたのですが、どっこ...

    2018年2月19日

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。