著者名「澤村伊智」の感想記事一覧
  • 現代に適合した究極の妖怪〈怖ガラセ屋サン〉に震えろ -『怖ガラセ屋サン』感想

    澤村伊智『怖ガラセ屋サン』を読みました。リアリズム、詐欺、イジメ、怪談ビジネス、芸能界、大病……さまざまな境遇におかれすっかり恐怖を軽んじるようになってしまった人々にとっておきの恐怖を突きつける〈怖ガラセ屋サン〉にまつわる連作短編集。ホラー小説を読んで窒息しかけた過去があるのに澤村産ホラーだけなぜか着々と新刊を追っている私も、まぁ、ホラーっちゃホラー。 大人になって「...

    2021年12月28日

  • 「自分の目で見たものしか信じない」は愚か者の戯言だ -『アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿』感想

    【タイトル】 「自分の目で見たものしか信じない」は愚か者の戯言だ -『アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿』感想 【リード】 ドラえもん×クレヨンしんちゃんfeat.スーパーサイヤ人でおなじみ(大嘘)の『ファミリーランド』からちょうど1年あまり。久しぶりに澤村伊智です。あらすじ読んだ感じ今回はサクッと読むやつかなーと思ったらやっぱりネタバレ前提の感想しか書けなかった。は...

    2020年11月13日

  • おもしろかった小説の設定を組あわせたら”個人的に一番おもしろい漫才”もつくれるのか?【2019年版・漫才編】

    【前回までのあらすじ】 2020年も上半期が終わり、めちゃくちゃ今さらになって2019年に読んだ小説の総括をしていなかったことに気づいた佐々木麦こと佐々木麦。例によって相方・わかばを召喚したものの、今回はおもしろかった小説の設定を組みあわせて“個人的に一番おもしろい漫才”をつくろう、ということになってしまう。約1時間のネタづくりを終え、2人は無事“個人的に一番おもしろい漫才”を披露で...

    2020年7月7日

  • おもしろかった小説の設定を組あわせたら”個人的に一番おもしろい漫才”もつくれるのか?【2019年版・ネタづくり編】

    本当にね、今さらなんですけれども。2019年に読んだ小説の総括してなくね?と、このあいだMilanoteにつくってあった「おもしろかった小説2019」というボードを見て思いだしました。ので、例にもよって相方・わかばを召喚します。契約のもと麦が命じる、封印解除レリーズ! 漫才をやろう! ...

    2020年7月7日

  • 熱量がすごい記事まとめ

    読書界のバーガーキングことMugitterの感想記事から筆者本人もドン引く熱量がすごい記事を厳選してまとめました。佐々木麦の人となりやブログの雰囲気が如実にあらわれている超大作ばかりなので、初見さんも常連さんもまずはご一読ください。 笠井がこわい -『よるのばけもの』を考察する(5848文字) たぶんMugitterがハイカロリー読書ブログになりだしたターニングポイント...

    2020年1月8日

  • いい時代になりました、が。- 澤村伊智『ファミリーランド』を考察する

    !ネタバレ注意! 本記事は澤村伊智『ファミリーランド』に関する考察記事です。作品の内容や結末について本文を引用しながら書いているので、作品を既読である、またはネタバレを承諾する場合のみ閲覧することを推奨します。また、記載される内容はあくまで筆者個人の意見です。以上のことに同意していただける方のみ続きをお読みください。 澤村伊智『ファミリーランド』を読んだんですけ...

    2019年11月28日

  • 「じぶんちが一番」って、ほんと? -『ひとんち 澤村伊智短編集』を考察する

    !ネタバレ注意! 本記事は澤村伊智『ひとんち 澤村伊智短編集』に関する考察記事です。作品の内容や結末について本文を引用しながら書いているので、作品を既読である、またはネタバレを承諾する場合のみ閲覧することを推奨します。また、記載される内容はあくまで筆者個人の意見です。以上のことに同意していただける方のみ続きをお読みください。 澤村伊智『ひとんち 澤村伊智短編集』...

    2019年4月15日

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。