著者名「スティーヴン・ミルハウザー」の感想記事一覧
  • 生は、見られて初めて「人生」になるのかもしれない -『エドウィン・マルハウス』感想

    1年前ぐらいに美容院で手すさびに読んでた雑誌に紹介されていた『エドウィン・マルハウス』やっと読めました。ミルハウザー作品は『私たち異者は』ぶり2冊目。ジェフリー・カートライトなる少年が執筆した評伝『エドウィン・マルハウス あるアメリカ作家の生と死(1943-1954)』という体裁で、傑作『まんが』を遺して夭折したエドウィンとその親友ジェフリーを通した子供たちの世界を描きます。 翻訳の...
  • 熱量がすごい記事まとめ

    読書界のバーガーキングことMugitterの感想記事から筆者本人もドン引く熱量がすごい記事を厳選してまとめました。佐々木麦の人となりやブログの雰囲気が如実にあらわれている超大作ばかりなので、初見さんも常連さんもまずはご一読ください。 笠井がこわい -『よるのばけもの』を考察する(5848文字) たぶんMugitterがハイカロリー読書ブログになりだしたターニングポイント...

    2020年1月8日

  • 奇妙が侵入してくる -『私たち異者は』感想

    スティーヴン・ミルハウザー『私たち異者は』(柴田元幸・訳)を読みました。最近とんと観ていないけど、タモリはさ、今でも「次に奇妙な扉を開けるのはあなたかもしれません」みたいなこと言ってるわけでしょ? でもさ、この小説は違うんだよ、自分のほうから扉開けて入ってくるの。巧妙に、ちょっとずつ、ちょっとずつ。あとはただ穏やかに絶望。こわい。 ミリ単位まで見逃さないリアルタイ...
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佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。